dxf(dwg)への変換 ~3Dデータのビューワー~

はじめに

 ここではdxfやdwg、STLといった3Dデータのビューワー(viewer)について解説しています。3Dデータを取り扱う際に、当然ながら3Dのモデリングソフト等が必要となってくる。しかしこれらのソフトは高価なため、3Dデータを閲覧する目的では導入できない。そのため閲覧するだけならフリーで提供されているソフトも多くある。ここではそういった3Dデータのフリーのビューワーについて解説している。

dxfやdwgのビューワー

 dxfやdwgを作成するにあたって、これらのファイルを確認するビューワーが必要になる。実はAutoCADを開発しているAutodeskから、こういったCADファイルのビューワーがフリーで提供されている。「DWG True View」というソフトで元々はAutoCADで作成した図面などをAutoCADのない環境で確認するために開発されたソフトのようです。
 そのためdxfやdwgを確認するには便利で、色々な表示設定やさらには簡単な計測等も出来てしまう。残念ながら他のファイルへの変換等は出来ませんが、dwgであればバージョンの変更などは可能なので、使用しているAutoCADが最新でない場合に「新しいバージョンのファイルのため開けません。」といったよくある問題に対応できるようになります。
 下に表示設定について出来ることを簡単にまとめたので、興味がある人は参考にしてみてください。
 
 「DWG True View」を開くと以下のような画面が表示されます。

DWG True View-1
 上部にはリボンメニューが配置されていて、そこで色々な表示設定が変更できるほか、オブジェクトが表示されている右上に3Dの表示角度を調整できるキューブがあり、これをクリックしたりドラッグすることで任意の角度で3D表示させることも可能です。
DWG True View-2
 リボンメニューにはズーム、表示スタイル、レイヤ、計測といった色々な機能が配置されているため、ファイルを確認する上での機能としては十分だと思います。
DWG True View-3

stlのビューワー

 3Dプリンタなどのデータとして、よく用いられるstlファイルですが、意外と3Dモデリングソフトでは対応しているソフトが多くなく、さらにフリーで日本語対応を探すとなると限られてきます。
 そんな中でstlファイルを取り扱う上でおすすめのソフトが「SketchUp」です。この「SketchUp」というソフトは、ちょっと前まではGoogleEarthに3Dオブジェクトを配置するモデリングソフトとして「Google SketchUp」という名前のソフトとして開発されていました。
 どういう経緯があったかはわかりませんが、今は「SketchUp」という名前で個人で利用する場合はフリーで使用可で、普通に3Dモデリングソフトとしてもけっこう優秀なソフトとなっています。
 
 「SketchUp」を起動すると下図のような画面が表示され、ツールバーにある色々な機能で3Dモデルを作成することができます。さすがにここではstlの入出力方法については紹介しますが、「SketchUp」の機能については解説しませんので、ご了承ください。

SketchUp-1
 stlファイルの入出力ですが、実は「SketchUp」の標準機能ではないため、エクステンションとして追加してやる必要があります。しかしその方法は簡単で、「Extension Warehouse」というボタンを押して、エクステンションを配布しているサイトにいき「SketchUp STL」というエクステンションを追加してやるだけです。
SketchUp-2
 これでファイルメニューからstlファイルをインポート・エクスポートできるようになります。
 この「SketchUp」はstlファイルのビューワーとして紹介しましたが、もちろん3Dモデリングが可能です。そのため操作に慣れれば、色々なデータを作成することができるので、興味のある人は試してみてください。

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