3Dpdfの作成 ~Bentley View V8iの使い方~

3Dpdfの作成

3Dpdfの作成手順

 ここでは3Dpdfへの作成についてBentley View V8iの使い方を中心に解説しています。3Dpdfの作成と言っても3Dpdfは3Dモデルデータを変換して作成するのが一般的である。そのためここでは3Dモデリングソフトである「SketchUp」で作成した3Dモデルを、3Dpdfのコンバータの1つである「Bentley View V8i」で3Dpdfに変換するという手順で作成する方法を紹介している。
 それぞれのソフトについて簡単に紹介しておくと「SketchUp」とは3Dモデリングソフトの1つなのだが、少し前までは「Google SketchUp」という名前のソフトだった。GoogleEarthに3Dモデルを追加するために、GoogleEarthとの連携を強めた3DモデリングソフトとしてGoogleが開発を進めていたソフトで、気付いたらソフト名から「Google」が外れていたので現在の状況は良くわからない。操作性としては直感的にモデリングすることが可能でお手軽に3Dモデルを作成することが出来る。その分CAD等と比較すると複雑な形状を作成するには手間がかかるが、慣れてくれば大抵のことは出来る。今でもGoogleEarthとの連携機能は保持している点やギャラリーから色んなデータをダウンロードすることが可能な点等おもしろい機能も多い。
 「Bentley View V8i」については「3Dpdfへの変換」のページで紹介しているので多くは説明しないが、とりあえず色々な3Dモデルデータを3Dpdfに変換できるフリーの優れたソフトである。

3Dpdfのサンプルデータの作成

SketchUpで3Dモデルを作成

 まずはSketchUpでの3Dモデルの作成です。PCにインストールされていない人は「SketchUp」からインストールしましょう。
 ではいよいよ3Dモデルの作成に入ります。
 ①SketchUpを起動すると、テンプレートの選択を初めに聞かれます。ここではとりあえず「建築ドキュメント -メートル」を選んでおきましょう。理由としては地平線といった背景があるデータだと、3Dpdfに変換した際に原点がモデルから離れてしまい操作性が悪くなるためです。

SketchUp-01
 ②テンプレートを選択すると作図画面になります。ツールバーの位置を変えていて申し訳ないですが赤枠で示している「長方形」のボタンを探して長方形を作図しましょう。
SketchUp-02
 ③長方形を作図したら今度は赤枠で示している「プッシュ/プル」のボタンを探して、長方形に高さを与えて直方体にしましょう。
SketchUp-03
 ④とりあえずサンプルデータはこの直方体で十分でしょう。最後に大事なことですが保存時にSketchUpのバージョンを「SketchUp バージョン8」とするようにしてください。

Bentley View V8iで3Dpdfに変換

 では今度はSketchUpで作成したデータを3Dpdfに変換していきましょう。
 ①Bentley View V8iを起動すると、データの選択を聞かれるので、先ほど作成したSketchUpでのデータを選びましょう。ここでは「test.skp」という名前にしています。

Bentley-01
 ②データの選択し開くと、先ほど作成した直方体が表示されます。表示されているウィンドウがそのまま3Dpdfとなるためモデルの位置を調節します。
Bentley-02
 ③メニューバーより「ファイル」→「pdfに印刷」を選択し、「3次元に印刷」にチェックを入れ印刷します。ちなみ詳しい説明はしませんが、このとき「設定値」→「3次元に印刷」より3Dpdfの設定が色々変更できます。
Bentley-03
 ④出力されたpdfを開いて3Dpdfの確認をします。
Bentley-04
 これだけで3Dpdfの作成は終わりです。かなり簡単に作成できることが実感いただけるかと思います。何と言ってもSketchUpを含め色々な3Dデータとの互換性があるのが素晴らしいです。DWGやDXF等のCADをはじめ、3dsやobjといった3Dモデルでよく使われるデータも対応しているので、すでに手持ちの3Dモデルデータを3Dpdfに変換することも簡単にできるのが素晴らしいです。3Dpdfは便利なのに意外と知られていないデータ形式なので、個人的にはこれからもっと普及して一般的になってくれると助かります。一応今回紹介したサンプルデータについても以下のリンク先よりダウンロードできるようにしておくので必要な人は参考にしてみてください。まぁ本当に大したデータではないですが・・・
サンプルデータ

 

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